COLUMN
コラム
2024.08.26
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キッチンリフォームを検討する際に、素材選びは非常に重要なポイントです。その中でも、オールステンレスキッチンは、機能性やデザイン性の高さから根強い人気があります。今回は、オールステンレスキッチンを実際にリフォームで採用された事例を参考に、どのような暮らしの方に特におすすめなのかを詳しくご紹介します。
まず、オールステンレスキッチンが選ばれる理由を具体的に見ていきましょう。ステンレスは、耐久性が求められるキッチンにおいて非常に優れた特性を持つ素材です。
1.高い耐久性と耐熱性
ステンレスは、非常に耐久性が高く、熱にも強い素材です。調理中に熱い鍋を直接置いても変形せず、傷つきにくいため、長期間使用しても美しい状態を保つことができます。また、湿気や水に強いため、サビにくいという特徴もあります。清潔に長持ちしてほしいキッチンとは相性が抜群です。
2.衛生的でお手入れが簡単
ステンレスは、表面が滑らかで汚れがつきにくく、細菌の繁殖を抑える効果があります。ステンレス商品で「抗菌」と謳われているものを目にした経験が誰しもあるはずです。日々の掃除も簡単で、サッと拭くだけでキッチンを清潔に保つことができます。特に、小さなお子さんがいる家庭や、衛生面を気にする方にとって、この点は大きな魅力となるでしょう。色移りがしない点もいいですよね。
画像提供:クリナップ
3.スタイリッシュでシンプルなデザイン
オールステンレスキッチンは、その洗練されたシンプルなデザインが、モダンでクールな印象を与えます。無駄のないデザインは、インテリアにもマッチしやすく、キッチン全体に統一感をもたらします。また、ステンレス特有の光沢感が空間を明るく広く見せる効果もあります。オールステンレスを採用される理由の一番が「唯一無二の存在感」とも言えるでしょう。
一方で、オールステンレスキッチンにもデメリットがあります。特徴を理解して、採用するかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
1.冷たさを感じやすい
ステンレスはその質感から、冷たい印象を与えることがあります。特に、温かみのある木目調のキッチンと比べると、無機質でクールな雰囲気が強調されるため、温かみのある空間を好む方には少し無機質に感じられるためおすすめできません。デザインではなく、ステンレスの素材の機能性を求める場合は、キッチンの天板だけステンレスにするなど、部分的に採用する方法もおすすめです。
天板にステンレスを採用し、温かさを感じる木目と組み合わせて冷たさを緩和している例。事例はこちら
2.傷や指紋が目立ちやすい
ステンレスは硬度が高い素材ですが、表面に細かい傷がつきやすく、特に鏡面仕上げのステンレスを採用する場合は目立ちやすいです。また、指紋や水滴の跡が残りやすいため、こまめなお手入れが必要になります。美しい状態を保つためには、専用のクリーナーや布で定期的に磨く”まめさ”が求められます。ただし、このデメリットを補うことができる表面仕上げも種類が増えてきていますので、昔ほど気にする必要はございませんのでご安心を。
画像:クリナップのサテンエンボス加工
美表面に凸凹があるタイプ。傷が目立ちづらくなり、シンクで水を使った時の音が静かになるといったメリットがあります。
凹凸は近くでまじまじとみないと目立たないくらいの凹凸です。
画像:クリナップ バイブレーション加工
表面をぐわ〜っとたわしで擦ったようなバイブレーション加工もおすすめです。擦り傷などは目立たなくなります。
画像:クリナップ ステンレスヘアライン
バイブレーション加工はランダムな線でしたが、一方向へきれいに流れる線が入っているのがヘアライン加工。ステンレスの素材の美しさを引き出す美しい模様です。
3.質のいいオールステンレスキッチンはコストが高い
オールステンレスキッチンは、その素材の特性やデザイン性から、他の素材と比べて初期費用が高くなることが一般的です。ただし、オールステンレスだから費用が高い。とも一概には言えません。キッチンの場合「収納力」を求める場合は引き出しなどのパーツが増え、ステンレスの使用量が増えるため高額になりますが、シンク下がシンプルな棚のみのステンレスキッチンであれば、価格がぐっと抑えられます。
画像:クリナップ ステディア
収納の数だけステンレスを使うのでコストは高くなります。参考交換費用:150万円〜
画像:ワンド株式会社 souシリーズ(画像はオールステンレスではございません)
フレームキッチンとも言われる引き出し収納のないオープンなタイプ。シンプルな作りなため価格を抑えることができます。参考交換費用:75万円〜
築31年のマンションを中古で購入されリノベーションした事例です。
ルームスタイリストを職業にするセンス抜群の奥様とデザイナーのご夫婦が採用したのはオールステンレスのクリナップ「ステディア」でした。
大理石風のタイル×ステンレスキッチンで抜群の雰囲気のキッチン空間。奥行や幅、カウンターの納まりまで徹底的にこだわっています。
キッチン正面の壁はコンクリート打ちっぱなしを再現した左官仕上げをしています。ステンレスとコンクリートという無機質な素材を掛け合わせています。
壁には大理石風のパネルで空間に少し表情をつけています。冷たくなりすぎないように、グリーンを上手に取り入れて、バランスをとっています。
よりスタイリッシュにするためには、リビング側から見た際に、生活感を感じさせないようにすることが大切です。
生活感が出てしまう冷蔵庫が見えないように設計をしています。事例を詳しく見る
オールステンレスの清潔感、重量感が最大限生かされた見事なオシャレ空間になっていますね。
オールステンレスキッチンの持つ、特有の存在感は魅力的ですよね。ご紹介したお施主様は暮らしそのものがスタイリッシュであり、キッチンの特性と暮らし方の相性がしっくりと来たものでした。
モダンでスタイリッシュなデザインを好む方
オールステンレスキッチンは、その洗練されたデザインが、モダンで都会的なインテリアにぴったりです。シンプルでありながらも高級感があり、他の素材では味わえない独特の美しさを持っています。特に、インテリアにこだわりがあり、スタイリッシュな空間を求める方には最適な選択肢です。
環境意識が高くサステナブルな暮らしを実現したい方
リサイクル可能で環境に配慮した素材であるステンレスは、環境意識が高い方にも支持されています。サステナブルな暮らしを実践したい方にとって、オールステンレスキッチンは最適な選択肢と言えます。
今回ご紹介した事例以外にも、さまざまなスタイルやアイデアを取り入れたキッチンのリフォーム事例が見れる「水廻り事例集」を無料で閲覧いただけます。
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いかがでしたでしょうか。
オールステンレスキッチンは、その耐久性や衛生性、デザイン性の高さが特徴的な商品です。一方で、冷たさを感じやすい点や傷が目立ちやすいというデメリットもあります。
これらを理解した上で、自分のライフスタイルに合うか、よく検討した上で採用していただくことをお勧めします。
特に、スタイリッシュでモダンなデザインを好む方にとって、オールステンレスキッチンは最適な選択肢となるでしょう。
おうちづくりの参考にしてみてください。