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採用面接 志望動機なんて本当はない?

宮﨑 真吾

日常

こんにちは。ホームテック株式会社人事部の宮﨑です。

先日、「企業が内定を出したくなる人とそうでない人」というタイトルで、内定を複数持っている就活生は、第1印象が良くて、本当にこの会社に興味を持っている、働きたいと考えていると思わせてくれる人という、話をさせてもらいました。

今日は、矛盾が起きますが、多分志望動機なんて本当はないと思います。って話です。

あくまで持論ですが。。

本当はないって考える理由は、就活生で複数企業の面談を受ける方がほとんどですよね。だいたい、同じ業種か業界である程度一括エントリーをして、その中から自身で選択をして受けていくと思います。さて、全ての会社に明確な当社だからという志望動機はあるのでしょうか。

転職活動においても、エージェントなどに相談すると、興味のある業界の求人を複数紹介してくれて、その中から良さそうかなと思うところを受けていくと思います。これも1つ1つに求職者本人の明確な志望動機があるとは思えません。

それを改めて、肝に銘じないといけないと思った出来事がありました。

つい最近、ある20代男性の中途面接で、転職してやりたいことが不明確で、当社に来てもらっても、活躍は難しいかなと思い、不合格にしようとしていました。ただ、何か引っかかり、保留にさせていただき、再度面談の機会をいただいたのです。

私は自分が気になった違和感を知りたくて、本音を聞き出さなくてはとスタートしました。他社での選考も上手くいっていなそうなので理由を聞いてみると、「自分の将来像について、上手く答えられなかった」と教えてくれました。それは自分の考えが上手く伝えられなかったのか、それとも、そもそも自分の将来像が描けていないのか、という質問をすると「後者です。」と素直に教えてくれたのです。

他の会社さんも彼に対して、同じ印象を持ったんだなと感じました。

でも、そもそも自分の将来像について、本当に描けている人、5年後10年後自分がどうなっていたいかなんて、想像付かないか、理想はあってもぼやけていますよね。

そこに彼の本音を聞けて、改めて気付き始めました。

さらに、彼は過去の経験から、物創りと人に喜ばれることが好きなんです。第1印象も良く、友達も多そうで、人柄は良いですし、住宅リフォームのお仕事に向いている要素を持っています。

そもそも明確な将来像と志望理由が本当は無い人が多いのに、そこを求めてしまう自分がいて、その求職者が喜びに感じること、人間性を見過ごすところでした。。。

営業を採用する上では、上手に話せる能力、相手を喜ばせるコミュニケーションが高いことは良いことなので、志望動機ははっきりしていて、思わず欲しくなる人材は、ある意味では間違いないと思います。ただ、その人は他社でも上手に話をしているので、ライバルが多く、採用出来るかはわかりません。

上手に話せるかどうかは、テクニックの問題なので、磨けば光ります。なので、面接官はその人の本質的な面で、自社で活躍出来るかどうか、その方が入社して自社で喜びを感じてもらえるかどうか、そこを見ていかないといけないんです。。ただ、これが難しいのですが。。

情報が多い今となっては、自分が働きたい企業はここだけでないと思って至って自然です。売り手市場ですので、企業側は選ぶのでなく、選ばれなくてはいけなくなってきています。面接と言えば「志望理由は?」というお決まりのフレーズがありましたが、近い将来には、求職者側から「私が欲しい理由は何ですか?」と聞かれる時代が来るのかもしれませんね。

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