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HT Life Design Award 作品発表1「土間に光がそそぐ家 」

池森義人

お知らせ

ホームテックでは、社内の優れたリフォームプランに対して表彰を行う“HT Life Design Award”を定期開催しています。

ホームテックにとっての良いリフォームとは、
単に古いものを新しくするだけではなく、施主様の潜在的なご要望を引き出し、それに対して魅力的なデザインと機能を両立させ、ライフスタイルそのものを良くし、 お客様の至福のひとときを高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
こと。
これがどれだけ実現できているかを競うものです。
選考時には以下のポイントを重視します。

至福実現度・増加度
「至福のひととき」や「家を楽しむこと」を高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
FHEデザイン
美しいだけでなくFlow(動線)、Hand(手線)、Eye(視線)に配慮されている
アイディア
表現したいことを実現する為の新しい発想や工夫、オリジナリティがある
チャレンジ
表現したいことを実現する為にチャレンジしている
お客様理解度・共感力
ヒアリング等を通じ、お客様の潜在的な要望まで汲み取られており、 担当者が共感力を最大限発揮できている
機能性・性能向上
構造の安定、劣化の軽減、維持管理、温熱環境、空気環境、光・視環境等の住宅性能に配慮されている

本ブログにて、3月に行われた本アワードの応募作品をご紹介します。

■フルリフォーム部門■

最優秀賞「土間に光がそそぐ家」

品川区 T様邸
■建物種別:戸建て
■ご家族構成:ご夫婦
■リフォームのきっかけ:
ご両親から土地を受け継ぎ、自分たち夫婦らしく生活し仕事ができる環境を整えるため。生涯住むことになるであろう家をこれから老いていっても自分たちらしく心地よく暮らせるようにしたいため
■リフォームのポイント:
玄関入ってすぐの階段を避けたいとご要望いただき、構造上位置は変えられなかったので、向きを変えて架け替えるご提案。仕事関係のお客さまが打ち合わせにきた時も、わざわざ靴を脱がず、帰るタイミングも難しくない、土間ホールを広く作り、夢だった土間のある家を実現させました。
■施主様のご感想:
玄関の横の大きな窓ガラスが防犯上心配でしたが壁にすると光が入らない。同じ理由で、土間の境に引き戸をつけることも、避けたかったのですが冷暖房のことを考えて、どちらも木製の縦格子デザインにすることで、明るいし空間に抜けもできてよかったです。動線もとても楽になりましたよ。
■リフォーム後の至福のひととき:
《奥様》2階の廊下の椅子に腰掛けて歯ブラシをしながら、天井に貼った光る壁紙の星を見ること
《ご主人》奥様と反対側の廊下の、書棚スペースで本を読むこと
至福実現度・増加度
ミサワO型の特徴である2階ホールをセカンドリビングのような形にすることで、至福のひとときを生み出している
FHEデザイン
来客の多いお宅のため、来客の動線まで意識した設計
アイディア
階段を逆に架けることで、玄関からの視線をさけつつ、2階からの光を1階へ届けている
チャレンジ
リフォームが非常にしにくいと言われているミサワO型において間取り変更をほぼ行わずに、お客様の要望を満たしつつ元の特徴をうまく生かしている
お客様理解度・共感力
お客様の憧れである土間のある家をお客様の生活スタイルに寄り添う形で実現している
機能性・性能向上
サッシ交換

講評
ご両親の一軒家を見事に現代に蘇らせました。
「基地としての空間」という言葉が非常に新鮮に響きます。
階段の向きを変えることにより、家のモチベーションがぐっと上がり、二階の踊り場の活用など、家の隠れた魅力を大いに発揮してくれたりフォームです。
玄関・ホールの意匠も秀逸ですが、続く土間には新しい生活様式のヒントが隠されています。
美しくシンプルに、かつ基地としての存在感を増しながら、住まい手とともに変化し成長していく住まいの在りようが目に浮かんできます。

≪作品発表2に続く≫

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