ホームテックでは、社内の優れたリフォームプランに対して表彰を行う“HT Life Design Award”を定期開催しています。
ホームテックにとっての良いリフォームとは、
単に古いものを新しくするだけではなく、施主様の潜在的なご要望を引き出し、それに対して魅力的なデザインと機能を両立させ、ライフスタイルそのものを良くし、 お客様の至福のひとときを高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
こと。
これがどれだけ実現できているかを競うものです。
選考時には以下のポイントを重視します。
「至福のひととき」や「家を楽しむこと」を高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
FHEデザイン
美しいだけでなくFlow(動線)、Hand(手線)、Eye(視線)に配慮されている
アイディア
表現したいことを実現する為の新しい発想や工夫、オリジナリティがある
チャレンジ
表現したいことを実現する為にチャレンジしている
お客様理解度・共感力
ヒアリング等を通じ、お客様の潜在的な要望まで汲み取られており、 担当者が共感力を最大限発揮できている
機能性・性能向上
構造の安定、劣化の軽減、維持管理、温熱環境、空気環境、光・視環境等の住宅性能に配慮されている
本ブログにて、3月に行われた本アワードの応募作品をご紹介します。
■フルリフォーム部門■
優秀賞 「セカンドリビングは 週末カフェ」
(ジェルコ2020 全国部門別優秀賞/個室部門)
神奈川県川崎市 T様邸 ■建物種別:戸建て 築23年 ■ご家族構成:ご夫婦2人 ■リフォームのきっかけ: 老後に向けて2階にあるUBを1階へ設置したい、というご要望から始まった間取り変更リフォーム。新築時にご主人がラーメン屋を開く計画でそのまま放置されていた空間も取込んでのリフォームを検討されていました。ご主人様の趣味がコーヒー、奥様の趣味が陶芸ということで、趣味を楽しめる空間がほしいとのご要望でした。 ■プラン決定のポイント: 子育ての際に大空間にしていたLDを、夫婦2人の生活に合せて縮小化。水周り間取り変更などと併せてできたスペースに、趣味空間をご提案しました。ご近所さんや趣味仲間が週末気軽に集まれるように、母屋とは別に入口を設け、ラーメン屋仕様だった大きな窓は程よい視線と明るさを通す窓に変更しました。吹抜けが開放的な空間となりました。 ■性能向上で特に配慮した点: 間取り変更耐震補強計画壁は調湿機能のある自然素材で塗装。清掃性、耐久性を考慮し、腰壁と土足用フローリングを採用。 ■施主様のご感想: 将来に向けて水廻りが使いやすくなればと思い相談したリフォームでしたが、無駄にしていた空間をこんな風に活用できるとは思いませんでした。普段は趣味を楽しむ空間として、週末は孫や友人が集まる空間として、色んな使い方をしています。妻の陶芸作品を飾る場所ができ、友人や孫たちにもお披露目できることがとても嬉しく思います。私も自慢のコーヒーを集まった妻の友人たちに出せて、老後のやりがいが見つかった気がします。 ■リフォーム後の至福のひととき: 【リフォーム前】ご主人:コーヒーを淹れているとき/奥様:趣味の工芸をしている時 【リフォーム後】趣味の仲間を呼んで、セカンドリビング(カフェ)でご主人様の淹れたコーヒーを飲みながら奥様の作品を眺めている時。それぞれ個別に楽しんでいた至福の時間を、2人の至福が掛け合わされた空間で仲間と過ごす、にぎやかな時間に! |
講評
シニア夫婦の今後の生活がいきいきと設計された秀作です。広いだけが求められるLDから、今回は二人の空間に適した程よい大きさに変え、別にサブリビングを設置することで、趣味や集いに合わせた、多用な生活スタイルが創り出されています。また外部との関わりが持ちやすいサブ玄関は思う以上の地域コミュニティを生みだす事でしょう。今回の間取り変更が耐震性の向上をも図り、調質性のある壁塗装や木の温かみが潤いを感しられる、安心して暮らせる楽しい老後に向けた家づくりになっています