ホームテックでは、社内の優れたリフォームプランに対して表彰を行う“HT Life Design Award”を定期開催しています。
ホームテックにとっての良いリフォームとは、
単に古いものを新しくするだけではなく、施主様の潜在的なご要望を引き出し、それに対して魅力的なデザインと機能を両立させ、ライフスタイルそのものを良くし、 お客様の至福のひとときを高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
こと。
これがどれだけ実現できているかを競うものです。
選考時には以下のポイントを重視します。
「至福のひととき」や「家を楽しむこと」を高いレベルで「実現している」または「高めている」、「新たに生み出している」
FHEデザイン
美しいだけでなくFlow(動線)、Hand(手線)、Eye(視線)に配慮されている
アイディア
表現したいことを実現する為の新しい発想や工夫、オリジナリティがある
チャレンジ
表現したいことを実現する為にチャレンジしている
お客様理解度・共感力
ヒアリング等を通じ、お客様の潜在的な要望まで汲み取られており、 担当者が共感力を最大限発揮できている
機能性・性能向上
構造の安定、劣化の軽減、維持管理、温熱環境、空気環境、光・視環境等の住宅性能に配慮されている
本ブログにて、3月に行われた本アワードの応募作品をご紹介します。
■フルリフォーム部門■
優秀賞「 週末実家ワンルーム暮らし 」
(ジェルコ2020 関東甲信越 優秀賞)
府中市 T様邸 ■建物種別:戸建て3階建て(3階部分リフォーム) ■ご家族構成:ご両親+息子様 ■リフォームのきっかけ: 今まで実家から離れた場所で一人暮らししていたTさま。高齢になった両親の近くに将来的には住みたいと考え、緑に囲まれ落ち着いた環境でご両親の暮らす3階建のワンフロアを、ワンルームの自分の部屋としてリノベーションを検討。 ■プラン決定のポイント: 細かく仕切られ圧迫感があった間取りを、少しでも広く感じる空間にするため、ベッドルームとリビングを一緒にし、ワンルームに。かつ、キッチンやクローゼットなどに移動しやすい生活動線にしつつ、でも各空間が独立し、ほかの空間からは見えないようなレイアウトにしました。照明や家具にもこだわり、自分らしいワンルームに。 ■施主様のご感想: ベッドルーム兼リビングから、キッチンや洗面にスムーズに移動できる動線が気に入っています。朝起きて、洗面台へ行きシャワーを浴び、クローゼットで身支度をして、その足で玄関から出るという動きができます。今は平日は職場の近くの一人暮らし先に、週末だけここに帰ってきます。 ■リフォーム後の至福のひととき: 挿し木で増やし育てた植物、一つ一つに思い入れがある緑を部屋の窓から眺めながら、ソファでくつろぐのが至福の時間です。 |
至福実現度・増加度 「思い入れのある緑を眺めているとき」と、結果的に新しい至福のひとときが生まれたが、特別配慮された設計ではない FHEデザイン ベッドルームからの各所へ繋がる動線。 アイディア 動線は繋がりつつも、丸に見えにならないようにあえての死角を作る工夫 チャレンジ 男性一人暮らしらしいプラン お客様理解度・共感力 週末のみ、男性一人、実家の3階という条件とお客様のこうありたいをうまくマッチングしている 機能性・性能向上 採風に配慮した設計 |
講評
高齢の親との距離感を上手にリフォームで創り出した好事例といえます。週末だけの実家暮らしですが、定期的に接点を持てる暮らしは双方にとっても 安心感が生まれる事でしょう。またそのスペースを子供自身の週末の家として有効に使える仕上げにしています。人であることを利点とした、トイレ一体型のサニタリールームや、ベッドルームを兼ねて広やかさを演出したリビング。最小限のキッチンは壁により視覚から外しながら回遊動線とし、快適性を高めています。