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TRUE STORY

実話から生まれたホームテックのポリシー

18年の年月を超えての共同作業

18年の年月を超えての共同作業

 今からおよそ18年前の9月、私は、とあるフレンチレストランに赴いた。経営をしている方から「給湯器を交換してほしい」とご依頼いただいたのだ。その給湯器は、簡単に交換・設置ができない種類のもので、まだ新人だったわたしには難儀な案件ともいえた。
 「そういえば、自分だけではわからないところもあって職人さんを同伴したり、足りない知識を補おうと必死に調べたりと試行錯誤しながら交換したな。その後、自宅のレンジフード交換の依頼もいただいたな……」などと当時を思い出す。
 そして、驚くべきことが起きたのは、最近のこと。そのお客様に18年ぶりにお会いする機会が巡ってきたのだ。今回は自宅のリフォームのご依頼だった。
 さすがに18年も前のことだし、きっと細かいことは忘れているだろうなと思っていたのだが、その方は、随分と事細かにわたしを覚えていてくださった。

 お客様は、レコード、CDの数々、洋服、ご主人様の帽子などのコレクションをすべて見せてくれた。聞くと、ご夫婦共に普段は趣味でギターを弾いていらっしゃるとのこと。また、とてもお洒落に敏感で、クローゼットは素敵な洋服であふれていた。その暮らしは大好きなものに囲まれて、とても味わい深いものだと伺える。
 肝心なリフォームについてご要望をお聞きすると、「今あるスペースの中で、夫婦が好きな音楽と愛猫と一緒にゆっくり暮らしていける場所を創りたい」と。その理由にも、とても合点がいった。
 その方は、ご自身の見識で暮らしをより良く彩っていくこと好まれ、それゆえ知識も豊富。そんな方なので、今回の案件はほかのものとは少しスタイルが違った。それこそ二人三脚の歩み。こだわりで選ばれた金具のひとつひとつや、素材や塗装の色選びも、細かくご相談いただきながら進めていったのだ。全プロセスでお互いに意見を出し合って一緒に取り組んでいった結果、理想の新しい住空間を「一緒に」創り上げることができた。

 リフォームが終わったある日、こんな話を伺った。
 「お店の給湯器交換のときにとても熱心にやってくれたのを覚えていて、自宅をリフォームするときは、またこの人にお任せしたいと思っていた。リフォーム後は、家がいちばんくつろげる場所になったし、音楽が絶え間なく流れている。主人も、曲選びが毎日の楽しみになったと話しているんです」と。
 それを聞いて、わたしはこの上なく光栄に感じた。
 また、ご夫婦は「リフォームしたら、大好きな猫を迎え入れよう」と話していた。そして、最高のタイミングで素晴らしい出会いがあり、いたずら好きな愛猫「ポジ」がやってきた。リフォーム前の夢が今、まさに実現しているのだ。

 自分は仕事をスルメの様なものだと考えている。よく噛みしめ、地道に進めていくと、良い結果が現れるからだ。
 たとえば、お手持ちの家具や買い足す家具、家電などは、設置方法まで計画することでその後の暮らしが変わるので、心遣いを大切にしている。良い計画のためにも、何を置きたい、何がすでにあり、何を買う予定だ……などは、ほぼひと通り訊き尽くす。そのうえで初めて、「色は?」、「どういうテイスト?」などの見た目について考えていくのだ。
 なぜなら、どんなにスタイリッシュにリフォームできても、使っていくうちにちょっとずつ違和感を感じるようなリフォームでは、お客様に貢献できたとはいえないから。
 それよりも、最初は質問攻めにあって面倒だと感じられても、あとからじわじわ味わい深くなっていくほうがいい。それこそが、お客様の人生に貢献できたということだから。
 自分の仕事の取り組み方を「スルメタイプ」と恥ずかしながらも公言したのは、まさに、あのリフォームがあったから。18年前のお客様と再会できて、一緒に未来の暮らしを創るお手伝いをさせていただいたのは、スルメの良さがしっかりと伝わった証ともいえるかもしれない。

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