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2024.09.02

トイレに手洗いは必要?プロの視点で徹底解説!

トイレに手洗いは必要?プロの視点で徹底解説!

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あなたのお家のトイレには、手洗いが付いていますか?
付いている場合、普段トイレの手洗いを使っていますか?

 

トイレリフォームを検討する際、多くの方が悩むポイントの一つが「トイレ内に手洗いを設けるべきかどうか」です。手洗いは必須なのか、それともスペースやデザインの観点から省略しても問題ないのか。今回は、プロの視点からこのテーマに迫り、トイレリフォームの成功の鍵となる要素を実際にリフォームをされたお客様の事例をもとに徹底解説します。

トイレの手洗いは2種類

今回の記事で言うところの「手洗い」は2種類とします。

 

1つ目はトイレ本体と手洗いが一体になっている手洗付トイレです。本コラムでは「手洗付トイレ」と表記します。

 

 

2つめは、トイレ本体とは別に手洗器を設けたパターンです。本コラムでは「手洗器」と表記します。

 

本コラムでは、この2つの手洗い場をもとに解説を進めていきます。

手洗いの役割と必要性

トイレ内に手洗いを設けることの最大の利点は、利便性と衛生面です。トイレを使用した後すぐに手を洗えることで、細菌やウイルスの拡散を防ぐことができます。また、特に家族が多い家庭や高齢者がいる家庭では、トイレ内で手を洗えることが快適性の向上につながります。手洗いがあることで、トイレ使用後の動線がスムーズになります。

最近は手洗いはいらないと考える家族も・・

昔は当たり前にあったトイレの手洗いでしたが、必要と感じない暮らしをされるご家族も少なくありません。

「トイレの手洗いって結局使っていないんですよね」

「近くの洗面室で石鹸で手洗ってます」

といった声を聞くことも増えてきました。

 

何よりもお掃除が大変になってしまうからという理由も多く挙げられています。

シンプルなトイレであればあるほど、お掃除が楽になりますからね。

 

スペースとデザインのバランス

一方で、トイレのスペースが限られている場合、本体とは別に手洗器を設置することで圧迫感が生まれることもあります。この場合、デザインや機能性のバランスを考慮した上で、手洗器の設置ではなく、手洗付トイレにする。思い切って手洗い場を無くすという方法も念頭に入れましょう。

 

手洗器にはサイズの種類があります。コンパクトでスタイリッシュな手洗いユニットを選ぶことで、限られたスペースでも快適に使用できるトイレ空間の実現が可能です。

こちらは、壁に半分埋め込んで設置するタイプの手洗器です。埋め込めるだけの壁の厚みが必要ですが、横幅が狭いトイレに手洗器をつけたい場合に重宝します。ただし、手を洗うスペースが狭いことがデメリットで、水が跳ねないように手を洗うのはコツが必要です。

 

 

トイレ幅にゆとりがある場合は、奥行きのある手洗器をつけることができます。キャビネット内も奥行きが確保できるので、トイレットペーパーなどを収納できる商品が多く、使い勝手は抜群です。スペースを取るため、幅が狭い空間には向きません。
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費用面から考える

手洗いを設置する際には、費用面も考慮する必要があります。手洗いの設置には、設備や配管工事のコストが増加します。

 

手洗器の新設にかかる概算目安コスト:+15万円〜
追加工事項目:手洗器用の給水管をトイレの給水管から分岐する工事、手洗器の排水管を新設する工事、手洗器を取り付けるための下地を補強したり、開口した壁を復旧するための工事

 

この費用に見合った価値があると感じられるかどうかは、個々のニーズやライフスタイルによります。

メンテナンス面(掃除のしやすさ)から考える

トイレ掃除の時のことを考えてみましょう。利便性は一旦おいておくとして、掃除の楽さで考えてみると、以下の順番でお掃除が楽と言えるでしょう。

 

スタイリッシュでお掃除のしやすさはピカイチです。

 

シンプルな組み合わせトイレの手洗い無タイプのもの。お掃除も楽ラクです。

 

タンクレストイレに手洗器を設けたパターン。機能性も利便性も妥協しない贅沢な仕様です。お掃除箇所は増えますが、空間が広々としていれば苦ではありません。費用は一番かかる組み合わせになります。

 

最も一般的なスタイル。最近の組み合わせトイレは側面にカバーが付いていたりとお掃除が楽になるように配慮されています。

事例を元に手洗いの有無と理由をチェック!

手洗器があるといい場合

 

来客が多く、トイレで手を洗ってもらいたい。トイレを特別な空間にしたい。トイレが広々としているといった場合には手洗器をつけるのがおすすめです。こちらは二世帯住宅にお住まいの子世帯のトイレ空間。広さが十分取れていること、お友達が来た際も使ってもらえるようにしたいという想いから手洗器を設けています。扉付の収納で、掃除道具をスッキリ隠せるのも魅力ですね。

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ご高齢のお母様のために、使い勝手の良い手洗器をつけています。加えて、立ち座りが楽になるように手すりを設けたり、入口の段差解消も行いました。ご高齢の方にとって、タンクについている手洗いは体に負荷がかかるため使いづらいのが現状です。そのため、ご高齢のご家族がいる場合は手洗器を別途設けることをお勧めします。要介護認定がおりている場合、介護保険を使ってリフォームをすることが可能です。(支給上限額20万円※1割負担あり)

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手洗器が無くてもいい場合

コストはなるべくかけずにトイレをかっこよくしたい!というご要望を叶えた事例です。トイレはベーシックな組み合わせタイプを選び、間接照明を仕込むことでスタイリッシュな仕上がりにしています。トイレの手洗いは普段も使うことがなく、近くの洗面室で手を洗っているという生活スタイルに合わせて、無くしています。

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中古マンション購入に伴いリノベーションをされたお客様。トイレの隣に洗面があるので、トイレの中はお掃除の楽さを優先してシンプルにしています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

トイレに手洗いを設けるかどうかは、個々のニーズやスペース、予算によって異なります。「トイレには手洗いがあるべき」という考えは捨てて、リフォームの目的や家庭のライフスタイルをしっかりと考慮することが重要です。

 

年に何回くらいゲストを呼びますか?

トイレ掃除の頻度は?担当はご主人様?

トイレ・洗面室・キッチン・浴室の優先順位は?

 

リフォームの際はこのような質問をさせていただき、トイレ空間をどう使うかを一緒に考えながら進めていきます。

 

いままでのトイレの使い方が手洗いを設けるべきかどうかの一番のヒントになります。自分や家族がトイレに何を求めるかを考えることで答えが見つかるかもしれません。

 

みなさまの参考になれば幸いです。

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