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2025.03.08
キッチン目次 [非表示]
キッチンで「コンセントが足りない!」と後悔するケースは少なくありません。
調理家電が増え、使い勝手を考えると、適切な電源計画が欠かせません。
この記事では、キッチンの電源計画で失敗しないためのポイントをリフォーム事例を交えながら詳しく解説します。
「電子レンジとトースターを同時に使うとブレーカーが落ちる」「炊飯器と電気ポットを同じ場所で使えない」など、容量オーバーのトラブルが発生。
「ハンドミキサーを使いたいのに近くにコンセントがない」「調理台でブレンダーを使うとコードが邪魔」など、配置ミスによる使い勝手の悪さ。
コンセントが足りないと延長コードやタップを使いがち。しかし、見た目が悪くなるだけでなく、コードが邪魔で作業しづらくなったり、火災リスクも高まります。
キッチンで使う家電をリスト化し、それぞれの使用場所を考えながらコンセントの数と位置を決めましょう。
🔹 常時使う家電(冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ケトルなど)
🔹 頻繁に使う家電(トースター、ミキサー、コーヒーメーカーなど)
🔹 たまに使う家電(ホットプレート、フードプロセッサーなど)
コンセントの位置が悪いと、せっかくの設備が使いにくくなります。以下のポイントを意識して設置しましょう。
✅ 調理スペース周辺:ミキサーやブレンダーを使うためのコンセントを設置
✅ カウンター下・カップボード周辺:トースターやコーヒーメーカーのための電源
✅ アイランドキッチンの側面:ホットプレートやIH調理器を使う時に便利
✅ 冷蔵庫や電子レンジ用に専用回路を確保
✅ 掃除機や充電式家電のためのコンセントも忘れずに
キッチンは電力消費が多い場所なので、専用回路を確保しないとブレーカーが落ちる原因になります。
電子レンジやIHクッキングヒーターは専用回路を推奨
1500Wを超える家電を同時に使う可能性があるならブレーカー容量を増やす
使用する家電のワット数を確認し、計画的に配置
ブレーカーが落ちる仕組みを理解すると、お手持ちの家電でどんな使い方をしたらブレーカーが落ちるかがわかるようになります。
▽ブレーカーからコンセントへ電気が流れる仕組み。
※Panasonic HPより引用
電流、電圧、電力の関係は次の式で表されます。
電流(A) × 電圧(V) = 電力(W)
一般的な住宅では上記(3)の分岐ブレーカー(配線用遮断安全ブレーカー 通称:子ブレーカー)から各コンセントへ電気が分配されています。一般的な子ブレーカーは20Aで、流れる電力の大きさの上限は2000Wとなります。
また、一般的なコンセントに流せるアンペア数は15Aまでなので、ひとつのコンセントに流せる電気は合計1500Wまでと覚えておきましょう。
問題のない例:オーブントースター(900W)とミキサー(200W)の組み合わせ
ブレーカーが落ちる例:オーブントースター(900W)とミキサー(200W)、電子レンジ(1000W)の組み合わせ
※Panasonic HPより引用
家電の消費電力は最大出力の場合の表記なことも多く、作業するタイミングを少しずらせば同時に使っても問題ないこともしばしば。お手持ちの家電の特性を理解しておくことが大切です。
2列型のキッチンはLIXILのノクトを採用。シンク側の手元にコンセントを設けました。このようにキッチン商品のオプションとして手元コンセントを選ぶことも出来ます。ハンドミキサーなどを使う際に活躍します。
正面奥にはパントリー兼家電置き場を設けることで見た目もすっきりとしています。
▽こちらのキッチンの紹介はYouTubeでご覧いただけます
カフェのような素敵なキッチン空間。食事もできるテーブルカウンターと一体になっています。
コンセントはカウンターとキッチンの堺の壁に2口用意しました。ホットプレートや電子機器の充電などで大活躍です。
大きなニッチが特徴的なキッチン。収納上手な奥様が、使う家電や収納するものを徹底的にリスト化して、電源についても後悔のないようにこだわって計画をしました。
後から追加することが難しい要素だからこそ、生活をイメージしながら必要になりそうなところにはコンセントを設置しています。
🔹 コンセントの数や位置を事前にしっかり計画
🔹 使用する家電のリストを作成し、それに合わせた配置にする
🔹 専用回路を確保し、ブレーカー落ちを防ぐ
🔹 安全性とデザインを考慮し、使いやすい電源計画を立てる
キッチンの電源計画をしっかり考えて、快適で使いやすい空間を作りましょう!
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