COLUMN
コラム
2018.07.03
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一口にキッチンのリフォームと言っても、ご自分の理想のキッチンを実現するためには、おさえておきたい大切なポイントがあります。それぞれのライフスタイルを考えたうえで、レイアウトの変更が必要か否か、キッチンの形状や、動線を含め、最適なキッチン選びをしましょう。
キッチンは、使用する人の身長により疲れにくい高さと奥行きを選ぶことはとても大切です。まずはキッチンカウンターの高さと奥行きについてお話します。
使いやすいとされているキッチンの高さは「身長÷2+5cm」。低すぎると長時間使うのは腰痛の元になりますし、高すぎるとお鍋を持つ時に重く感じます。キッチンの高さは一般的に80cm、85cm、90cmですが、包丁を持ち、まな板を置きいた姿勢で背骨が曲がらない位高さが良いとされています。
奥行きについては、主流が60cm・65cm。75cmのものですとシンクが広く収納スペースも広がります。奥行きがあるとシンクが広く収納スペースが広がり作業しやすくなります。ですが水栓が遠くなり使いにくいと感じたり、収納スペースも奥に入れたものが取りにくくなります。使う人の体系や動線に合わせ合うものを選びましょう。
憧れのキッチンリフォーム。大切なのは、キッチンの今、なにが使いにくいのか、何に困っているのかを、広さ・動線・収納・デザイン・機能など箇条書きにして問題点を整理しましょう。不便な事や困っていることを明確にし、プランナーに相談・話し合う事で、リフォームで改善するが可能になります。
キッチンリフォームで重要視するところはお客様によって様々です。
まだどこを重要視したいか決まらないという方や、みんながどこに重きを置いているのか知りたいという方のために、よくお願いされる4つのパターンを紹介いたします。
作業しやすい動線が確保されているキッチンは魅力的です。現在のキッチンの間取りを紙に書いて一度、「料理をする」「買い物した物をしまう」等の動線を線で引いて見ましょう。家事動線は直線的に動けるのが断然シンプルで効率的です。また「シンク」「熱源(コンロ)」「冷蔵庫」の3つを結ぶ線の距離が短いと作業効率も良くなります。食器棚、電子レンジや炊飯器などの調理家電、ゴミ箱などの位置も大変重要です。ムダのない動きを考え、位置を決めましょう。
収納は効率を上げるだけでなく見た目も美しくする事ができます。よく使用するものは目線の高さに収納すると便利です。吊戸棚がユニットになっていて、棚ごと引き下げて使えるものは、椅子を使わなくても中身を全て見て取ることが出来、とても便利です。
システムキッチンのキャビネット部分は、引き出し式が増えていて、中身を全部ひきだせることからとても使いやすいですが、引き出す時にコストがかかる、どこに何を収納するのかをイメージすることが大切です。よく使う物は手の届く範囲に、そうでないものは足元か頭上に、コンロ周りで使うものはコンロの近く、シンク周りで使うものはシンクの近くと、使いやすさを意識して収納場所を決めましょう。ビルトイン食器洗い機やオーブンは、収納されて作業スペースが広がりますが、その分収納スペースがなくなるデメリットがありますので注意が必要です。
毎日使うキッチンは、日々の料理で汚れが溜まりやすい場所でもあるため、掃除や片付けのしやすさが重要です。最近では、継ぎ目や目地などがないキッチンが主流になり、汚れにくく、掃除もしやすくなってきています。汚れがこびりつきにくい材質、フィルター掃除のいらないレンジフード、先端の伸びるシャワー水栓など、多岐にわたる素材、機能、使い勝手のものがあります。掃除の手間がかからない商品を選ぶと、日々の生活にゆとりが生まれるでしょう。
備え付けのオーブンや食洗機は魅力的ですが、家族の暮らし方や調理方法によっては、あまり活用しきれないこともあります。逆に、コンロや流しなど毎日必ず使うものは、徹底的に使いやすいものを選びましょう。
*電力の確保を忘れずに
最近は、炊飯器・電子レンジ・トースター・食器洗乾燥機・電気湯沸かし器・コーヒーメーカー等、電気製品をキッチンで一度に使うシーンことも多いためブレーカーが落ちることもあります。安全のためにも少し余裕を持って電力を確保できるように増設を検討するか、または省電力を考えた使い方の工夫で、少しエコな暮らしが実現でききるかもしれませんね。
無理や無駄な過剰設備は不要です。お宅の広さやライフステージにあわせた機能的で心地よい使い勝手を考えたり作業動線を短くすることでストレスは減ります。リフォームのプランナーは生活動線に合わせたリフォームプラン事例をたくさん知っています。相談することで色々な工夫が可能です。情報を集め整理し、リフォームのポイントを考慮しながら、毎日快適に過ごせる理想のキッチンを実現させましょう。