COLUMN
コラム
2018.07.03
家をまるごと断熱リフォーム現在の住宅では断熱の考えが普及し当たり前になっておりますが、30年前の住宅では断熱材が普及され始めたばかりで、厚みも薄く性能も今ほど優れている商品はありませんでした。その為、壁の中で結露が発生してカビの原因や建物へ負担を与えているケースも多くあります。これらを改善して、生活者にも建物にも負担が少ない家にする為に断熱という考えが大切になります。
断熱リフォームは「循環器系の病気を予防するのに家の断熱性を高めることが有効」という調査結果もあることから、需要が高まっております。
具体的には寒い季節になると「ヒートショック」と言う言葉をよく耳にしませんか?「ヒートショック」とは、室内の温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動する等により起こる健康被害です。心筋梗塞や不整脈、脳梗塞などを引起すことがあり冬場に高齢者や生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)の方に多く見られます。入浴中にこれらを引起して失神し溺れて亡くなるケースは入浴中の死亡事故の典型で、年間の交通事故死亡者4611人を大きく上回る17,000人(※1)もの方が亡くなっています。
浴室でなくても温かな寝室から寒い廊下、暖房の効いたリビングからトイレなど温度差が5度以上ある部屋への移動でもこれらの発生率は高まります。
(※1)東京都健康長寿医療センター平成25年報告による
大きく分けて2種類の工法になり、内側から施工する方法と外側から施工する方法になります。壁や床下、天井に断熱材を充填する際にはグラスウール等を使用します。
これ以外にも窓は熱の出入りが多い箇所になっており、冬場は室内の暖気が48%逃げています。その為、窓を二重にする事やガラスをペアガラスと呼ばれる二枚のガラスの間に中間層を持つガラスを使用することでも断熱性能向上に寄与します。
性能のいいエアコンや電気カーペットを購入する事は比較的簡単な断熱対策です。また何かしらの断熱改修を行うことで夏、冬ともに効果のある根本的に断熱性能の高い家にすることも出来ます。ただ冷暖房器具で間に合うのか、断熱改修の方がより効果的なのかは、断熱性能が低い原因は床なのか壁なのかを知ってからの方が無駄なく効率的に行なえます。
弊社では「断熱で安全な家をつくる委員会」を設置し、そこに所属する建築士による「家の断熱・省エネ診断」をお世話になったお得意様には無料で実施しております。一時間程度の現地診断で「断熱性能の現状」「断熱力を高めるプラン」「断熱対策後の光熱費削減シュミレーション」まで作成、専門担当からのご説明まで行ないます。ご関心がおありの方はぜひご活用ください。(詳細は下記参照ご利用は無料です)
各自治体などでも断熱に関する補助金を出しております。条件が補助金によって異なりますので、詳しくは担当者にお問い合わせ下さい。