COLUMN
コラム
2018.09.02
外壁のリフォームとなると、外観に目が向きがちです。ですが、実際には、外壁リフォームのポイントは、それだけではありません。外壁は、外の世界から家を守る働きをします。例えば、雨が降れば住宅には雨漏りの可能性が出ますし、風がふけば風をしのぐ強さが必要になります。だからこそ、デザインだけにこだわるのではなく、いかにして、住宅を守るのか?これも大事なポイントです。
では、どのような視点で住宅リフォームをする事が良いのか、という事ですが、下記のポイントを押さえる事をオススメします。
外壁材(仕上材)は、3種類あります
●モルタル・サイディング・タイル
●モルタル
●サイディング
素材により家の印象や耐久性が大きく違います。
外壁とその素材の選び方次第では、耐久性のないリフォームとなってしまう可能性もあります。
ぜひ一度実物をご覧頂き、自分で確かめる目をもつことも外壁リフォームでは大切です。
サイディングとは、さまざまな素材をパネル状にした外装材で、コーキングで隙間を埋めて外壁に貼るタイプです。サイディングにはたくさんのメリットがありますが、全体のデメリットとしてコーキングの劣化が目立ちメンテナンスが必要であることです。
サイディングの種類には「金属サイディング」「窯業系サイディング」「木質サイディング」があります。
○『金属サイディング』
金属を成型し裏に断熱材を入れた外装材。塗装に比べて、長期間の塗り替えが必要ないので、ひび割れなどを心配する必要などもなく、 いつまでもキレイな外観を保てます。断熱材がはいっているので断熱性が高く、また耐食性に優れているので酸性雨や酸性雪などの外壁を傷める原因にも威力を発揮します。軽量なものが多く、地震の揺れに対する追従性が高いので、お家に負担がかかりません。ですがデメリットもあります。何と言っても金属ですので「錆びる」こと。耐久性に優れていてもやはり錆びてくると劣化が早くなります。メンテナンス方法として、半年に1度、水洗いをして錆びや汚れを落としましょう。
○『窯業系サイディング』
セメントを主原料とし、木質系成分を混合して製造された外装材。窯業系サイディングは現在、日本の住宅の外壁材の約80%を占めているとも言われています。メリットとして、地震時、住宅にかかる負担を左右するのは、外壁材の重量ですが、窯業系は軽いため揺れを軽減することが可能です。また耐火性に優れます。ほかの素材では到達しにくい耐火4等級の素材も多く安心です。またデザインが大変豊富でたくさんの種類から選べるのも嬉しいです。デメリットとして、もともと防水性がないため、経年劣化で防水性能が失われてしまうため最低でも10年に1度は外壁塗装が必要です。
○『木質サイディング』
木材を主原料とした外装材。天然木で加工されているので自然の温かみを感じられ、断熱性にも優れます。また天然の木を生かしたデザイン住宅には最適です。デメリットとしては耐火性に劣ることと水に非常に弱くこまめな塗装のメンテナンスが必要です。
以上、外壁にはたくさんの種類と方法があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分の家にあった外壁を選びましょう。
外壁は、完成後のイメージが把握しにくい事もあり、工事後に「外壁の雰囲気がイメージと違う」「ここも補修してもらえると思っていた」という不満が残ることが心配されます。
大切なのは、工事内容を把握、理解し、施工業者に依頼することが重要です。そのためには、自ら資料を取り寄せるなどして、外壁について知識を深める事が他とても大切です。
よくあるケースとして、契約前にきちんと説明を聞いていない、契約書を読んでない、ということも少なくありません。よく分からないからと業者に全て任せるのではなく、キチンと施工業者に納得するまで説明してもらい、自分で確認した上で、契約することが大切です。また、施工後のトラブルを防ぐためにも保証内容もとても大切です。しっかりと確認しましょう。