COLUMN
コラム
2024.08.24
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「西向きの窓がある物件なので西日が差し込んで眩しい」
「西日対策を知りたい」
こう考えている方のために、この記事では西日対策をご紹介いたします。
普段から西日に悩まされている方は、問題を解消するためにぜひ参考にしてみてください。
西日は、部屋の奥まで差し込むため室内が暑くなると言われています。
東日であれば早朝の気温が低い時間帯に日差しが差し込むため暑くはなりにくいです。
一方で、西日だと昼の日差しで蓄積した熱に加えて、夕方に日が差すことで室内がさらに暑くなると考えられます。夏だとエアコンの電気代が余計にかかるデメリットもあるでしょう。
他にも、西日は直射日光が部屋の奥まで差し込むため家具や壁が変色しやすいです。直射日光が当たり続けることで、見栄えだけではなく壁紙や家具の劣化が早くなる恐れがあるでしょう。
夕食時間帯に日差しが差し込んで、食事中に眩しくなることも多くなるでしょう。テレビが見えづらくてカーテンを閉めた体験もあるのではないでしょうか。
西日が強くなるのは夏です。特に、夏の午後2〜5時くらいまでは強い日差しが差し込むため、室内が暑くなりやすいでしょう。
一方で、冬は室温が低いため西日でポカポカしやすいという意見もあります。
ただ、実際には西日が差し込んでも、冬の日差しではほとんど暖かさを感じられないという意見もあるようです。
西日で特に問題になるのは夏の暑さですので、以下では西日で起こる問題の解決策をご紹介していきます。
西日で起こる問題を解決するために対策を4つご紹介いたします。
すべて実施すれば西日による影響を軽減できるでしょう。
西日対策としては、室内にカーテンやブラインドを付けて遮る方法が一般的です。
遮る道具の例としては以下があります。
「遮熱やUVカット機能があるレースカーテン」
「ロールスクリーン」
「ブラインド」
「窓ガラスフィルム」
費用や使い勝手で商品を選んだり、併用してみたりするとよいでしょう。
「レースカーテン」には遮熱やUVカット機能がある商品があります。通常のカーテンよりも熱を遮断しやすいため、積極的に利用していきましょう。
▽レース越しのやわらかい光は木目を生かした床材と相性抜群です。
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「ロールスクリーン」はロールカーテンとも呼ばれ、コードを引っ張ってカーテンを上下させる道具です。色や素材も多種多様でデザイン性が高い点も魅力です。
▽ロールスクリーンと木製ブラインドを組み合わせて空間をコーディネートしています
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「ブラインド」は、ロールカーテンと同様にコードで上下する道具ですが、下げた状態でも開閉ができ、素材もさまざま。ブラインドの隙間からほのかに漏れる光も美しく、リフォームで採用頻度が増えています。
▽窓の大きなマンションで日差しを遮りつつおしゃれも妥協しないためにブラインドを採用しています。
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▽木製のブラインドを使って、ナチュラルな空間に馴染むように
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▽縦型のブラインドも使いやすいのでおすすめです
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「窓ガラスフィルム」は、窓に貼るフィルムのことです。遮熱フィルムと呼ばれる製品があるため、西日を遮断する目的で利用できます。窓ガラスフィルムは、他の3つの製品と併用できるため積極的に利用していきましょう。
室内だけではなく室外に遮蔽物を設置する対策もあります。
室外に設置して西日を遮る道具の例としては「アウターシェード」「オーニング」などがあります。
「アウターシェード」は、窓の外に設置するカーテンのような商品です。
「オーニング」とは、室外の窓の上部に設置する、布やポリエステル製の小さな屋根のような製品です。お店の入口に取り付けられていることもあります。
どちらも強風に弱いデメリットはありますが、日差しを室外でシャットダウンできるメリットがあります。
西日の影響を大幅に軽減するためには、断熱性能の高い窓へのリフォームも有効な手段のひとつです。今お住まいの窓をよくみてみましょう。窓枠がアルミ製でガラスが1枚のタイプの窓が付いているのであれば、窓リフォームの恩恵は絶大です。1990年代ごろまでに建てられたお住まいは、単板ガラスのアルミサッシの可能性が高く、現代では性能面で問題視されています。
画像出典:YKKAP
費用を抑えてできる最小限の対策方法は「ガラス交換」です。ガラス1枚で外と室内を隔てている状態で複層ガラス(ペアガラス)へ交換することでも多少暑さを抑えることができます。ポイントは、ガラスの種類をLow-Eガラスという日差しをカットしてくれる金属膜仕様のガラスを選ぶことです。
内窓は既存の窓を”壊さず”に内側にもう一つ窓を取り付けるリフォームです。壊す=撤去処分費用がかかってきますので、内窓は費用対効果が優れており、一番おすすめのリフォームです。マンションの窓は共用部として壊せない。というハードルもクリアできるのも利点です。
内窓を付けると外窓と内窓の間に空気層ができます。魔法瓶の構造のように、間に空気をはさむと熱は伝わりににくくなるという作りです。
ただし、バルコニーやベランダへ出る掃き出しサッシの場合は多少段差ができてしまう点は注意です。既存の窓枠の上から枠を新しく取り付けるためです。
そもそも2重窓になると、窓を2回開け閉めする必要があることも念頭に入れ、生活のストレスにならないかイメージをしておきましょう。
内窓は既存の窓はそのまま、窓を2回開けないといけないという特徴がありました。
カバー工法は既存の窓の性能を上げるリフォームです。既存の窓は撤去しますが、枠はそのままにして、上から新しい枠をぐるっと回して取り付ける工法をカバー工法と呼びます。
内窓のデメリットを解決するための工法とも言えるでしょう。
注意点は内窓よりはコストがかかること、内窓に比べて断熱性だけを比較すると劣ってしまう可能性もあるという点です。内窓は既存のサッシ+新しいサッシ。カバー工法は新しいサッシだけになり、窓の枚数が減ってしまうからです。
上記で紹介した対策をしてもまだ暑い場合は、住宅全体の断熱施工をして室内の温度上昇を防ぐ方法も検討してみましょう。
また、風が通りやすい間取りに変更したり、窓の向きを変えるリフォームをしたりといった対策も効果的です。
費用はかかってしまいますが、カーテンや窓ガラスといった部分的な方法に対して、リフォームは住宅全体で熱対策をするため高い効果が期待できます。
住宅全体の熱対策をしておけば、夏の西日だけではなく冬の寒さ対策にも役立ちます。
室内が夏は涼しく、冬は暖かく維持できるため、冷暖房の費用を抑えて省エネ効果も期待できるでしょう。
西日対策は、カーテンやブラインドの設置といった簡単なものから実施していくことをおすすめします。
それでも暑いのであれば、熱対策を前提とした断熱施工や間取り変更リフォームを検討してみましょう。
住宅全体で熱対策ができれば冷暖房費を節約できるメリットもあります。
快適なおうちづくりの参考にしてみてください。