COLUMN
コラム
2018.07.03
毎日使うトイレ、最新アイテムを取り入れてキレイで快適なトイレ空間を実現しましょう。広さ・使いやすさ・形状・デザイン・機能性等、清潔でクリーンな空間にしたいというニーズに合わせ年々、高機能化しています。リフォームでトイレを快適な空間にするためには生活スタイルに合わせ選ぶことが大切です。衛生を保つための工夫やスペースに応じた便器選び、床・壁の素材選びなど、具体的なポイントを紹介します。
トイレはタンクと便座でできていますが、一体型になっているものから組み合わせているもの、そしてタンクレストイレなど省スペースなものが登場し、掃除のしやすさも工夫されています。それぞれのメリット・デメリットを考慮して、快適な空間にするための機能を選びましょう。
もっとも普及しているタイプで、独立した便器とタンク、便座などを組み合わせたもの。メリットは便座やウォシュレットは別売りのものを取り付けられたり、タンク上部の手洗いの有無も選べ自由度が高いことです。また故障しても便座やウォシュレットのみを取り換えることができます。ですがデメリットとして一体型よりも複雑な形状であるため掃除がしにくいことがあります。
その名のとおりタンクがなく、すっきりとしたトイレです。何と言ってもコンパクトで限られたスペースでの設置が可能です。タンクありトイレに比べでこぼこや隙間がなく形がすっきりしているのでとても掃除がしやすいです。水圧で流すタイプなので連続して流すことができます。また、効率良く水を流してくれるので節水にもなります。ですがタンクに貯めずに直接水を流すので、水圧が低いと使えないことがあります。
タンクレストイレは本体に手洗いがついていないので、必ず別に手洗器や洗面の設置が必要になることと、ウォシュレットと便器部分が一体化しているので、どちらかが壊れると丸ごと修理をしなければならないというデメリットもあります。
便器とタンクと便座が一体化しているため組み合わせタイプのトイレよりもスリムになりスペースができます。またデザインもスタイリッシュものが多く無駄な隙間がないため、お掃除しやすいところが特徴です。
デメリットとしては本体価格が組み合わせタイプよりも高く、部分的な故障の際も一体型のためトイレを丸ごと交換しなければなりません。また、組み合わせタイプと同じで、タンクに水を溜めて流す仕組みなので、連続して水を流せません。
●便器
側面がストンと落ちるようにデザインされている便器は、汚れもたまりにくいですし掃除がしやすいです。便器の素材も汚れがつきにくい加工がしてあるものを選ぶことをオススメします。便器の中で特に掃除がしやすいのが「フローティングデザイン」という便器が床に接していないタイプ。こちらは便器本体もシンプルな形で、床を汚したとしても便器の接する面がないためフラットな床を拭くだけで済みます。
●タンク
タンクレストイレはでこぼこが少ないのでホコリがたまらず掃除しやすいです。
●便座
汚れがつきにくい加工してあるものを選びましょう。また便座自体を取り外したり移動できたりするタイプは掃除しやすく、長く清潔に保つ事ができます。
●壁面・床
ニオイや汚れが付きにくい素材、また床材は耐水性であることはもちろん、アンモニアにも強い床材を選びましょう。またクロスの継ぎ目が多いと汚れがたまりやすいので、できるだけフラットになっていると掃除がしやすいです。
トイレは家族だけでなく、お客さまが使うこともあるので、清潔であること、不快感を与えないことが大前提です。清潔さと心地良さを感じる空間を保つため、掃除のしやすさは重要なポイントとなります。
最近は、従来の陶器に加えて、水アカのつきにくい有機ガラス系の新素材を使った便器など、汚れにくく掃除しやすい工夫をした便器が増えています。
最近のトイレは多機能になり、節水機能・脱臭機能は珍しくありません。流すたび便器内やノズルを洗浄してくれる自動洗浄機能や、便座・ふたを電動、あるいはワンタッチで持ち上げられる製品もあります。また、多機能リモコンやセンサーによる開閉など直接触れずとも清潔に保つ工夫も様々です。
トイレで気になるのが何と言っても「ニオイ」。トイレ内は湿度が上がりやすく、臭いがより強く感じられる場所です。壁に珪藻土やエコカラットなど、消臭や調湿機能を持った壁材を選ぶことも気持ちよく使用できる空間になります。
最近ではタンクから手洗いを独立させ、壁に取り付けるプランが人気です。簡単な工事で手洗いを分けることができるリフォーム用の便器セットもあります。壁材などとコーディネートすると、ぐっとおしゃれな空間に生まれ変わります。
最近のトイレは、便器だけでなく床材や壁紙まで汚れのつきにくい新素材が使われているものが増え、掃除の手間も格段に楽になっているのが特徴です。また、洗浄の水量が大幅に減っているため節水効果が高いこともメリットのひとつです。トイレをより快適な空間にするために、ショールームなどで実際に確認し、リフォームの空間をイメージすることがとても大切です。