こんにちは、住宅リフォームのプランナーを20年以上担当している、田畑と申します。
私自身、夫の実家を二世帯リフォームし、義両親と一緒に生活をしている経験から、これから二世帯リフォームを検討している方へ少しでも参考となればと思い、この記事を書いています。
一般的に二世帯住宅へのリフォームでは、通常の一戸建てリフォームに比べて多くの費用がかかります。二世帯リフォームを計画するにあたり、以下のような悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。
最近は子育て支援の一環で二世帯住宅の補助金制度が充実しており、賢く利用することでリフォーム費用を大きく節約できます。今回は二世帯住宅へリフォームする際に申し込める補助金や、ローンについての基礎知識を解説いたします。
・生涯支払い続けるのがプレッシャーに感じる
・親とお金の出し方で揉めそうで不安
・自分たちに最適な補助金制度が分からない
・ローンはどのように組むのがベストなのか分からない
今回はこれらの問題を解決するとともに、実際に二世帯リフォームをされた方の声をご紹介します。納得できる二世帯リフォームを実現するポイントを学び、ぜひご自身の住まいづくりの参考にしてください。
[目次]
1.二世帯リフォーム ”最新” 補助金情報
二世帯リフォームを行う際に申し込める、地域や行政の補助金制度を紹介します。それぞれ対象になるための条件が定められています。ご自身が計画される二世帯リフォームの内容と、照らし合わせながら確認しましょう。
1.1.長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅性能を高めるリフォームに対する補助金制度です。現在のお住まいのリフォームのほか、中古物件のリフォームも対象になります。
補助金額は以下の3パターンに分けられ、高性能なリフォームであるほど補助金額が高くなる制度となっています。
・評価基準型:最大100万円の補助
耐震性や劣化対策、省エネルギー性能の向上が評価基準を満たすもの
・認定長期優良住宅:最大200万円の補助
評価基準に加え、長期優良住宅の認定を受けたもの
・高度省エネルギー型:最大250万円の補助
長期優良住宅に加え、エネルギー消費量が省エネ基準比から20%削減できるもの
上記の補助に加え、三世代同居対応改修工事(キッチン・浴室・トイレ・玄関の増設など)を行う場合は50万円が加算されます。
注意点として長期優良住宅化リフォーム推進事業での補助を受けたい場合、この制度に登録しているリフォーム会社への依頼が必要です。
登録している会社なのかを、あらかじめ確認しておきましょう。
1.2.住まい給付金
住まい給付金は、消費税引き上げによる住宅取得の負担を緩和するために作られた制度です。
年収775万円以下であることが必須条件となり、所得が低いほど補助金額が高くなります。
・年収ごとの最大補助金額
~450万円:最大50万円の補助
~525万円:最大40万円の補助
~600万円:最大30万円の補助
~675万円:最大20万円の補助
~775万円:最大10万円の補助
ほかの要件として、床面積が50m²以上であること、第三者機関の検査を受け一定の品質が確認できる住宅であることが必要です。
住宅ローンの内容や、新築か中古物件かでも給付要件が変わってくるので、併せて確認しましょう。
1.3.地域の補助金
地域によって、独自の住宅補助金制度を設けている地方自治体があります。
一例を上げると、大阪市では「分譲住宅の購入利子制度」、埼玉県では「埼玉県多子世帯向け新築住宅取得支援事業」があります。なお、制度の内容や給付条件は各地方自治体により異なります。
お住まいになる各都道府県庁や市区町村役場へ問い合わせのうえ、上手に利用していきましょう。
2.二世帯リフォーム ”最新” ローン情報
実の親子とはいえ、別世帯が関与する二世帯リフォームではお金のトラブルに発展しやすいものです。
「誰がどれだけ出すのか」「誰の名義でローンを組むのか」など、後から問題にならないよう、よく相談しリフォーム計画を進めていきましょう。
2.1.リフォームローンはどれがお得?
通常の戸建てリフォームに比べ、二世帯リフォームは高額になりがちです。そこでおすすめなのが「親子ペアローン」や「親子リレーローン」の利用です。
親世帯・子世帯で協力してローンを組めるため、借入可能額を増やすことができます。
それぞれのローンの特徴を見ていきましょう。
・親子ペアローン
親子ペアローンは親と子が個別にローンを組み、それぞれが返済していく仕組みです。
大きな金額の借入が可能になるため、完全分離型などの比較的高額な費用が必要な二世帯リフォームを行う場合に向いています。
・親子リレーローン
親が高齢で個別のローンを組めない場合、親子リレーローンという選択肢があります。親子リレーローンとは最初は親がローンの返済をし、親が亡くなった後の残債を子が引き継いでいくというものです。
借入期間が長いため毎月の返済負担が比較的軽く、無理のない資金計画を立てられます。
2.2.ライフプランを考えよう
ローンを考えるにあたり大切なのが、借入金額の多さや毎月の返済額だけに注目しないことです。これからの人生で住まい以外にかかるであろう金額や、返済が終了した時点での年齢、自身の老後の生活など「ライフプラン」に根ざした資金計画が必要です。
特に二世帯住宅は、一般的な単世帯の戸建てに比べ規模が大きい分、建物の維持費やエネルギーコストが大きくなります。
そしてゆくゆくは、親世帯からのサポートも途切れてしまいます。子供の教育費がかさむタイミングや、親世帯の介護の可能性等も踏まえつつ、まずは「どれだけ二世帯リフォームに予算を回すか」を考えるようにしましょう。
建築会社が発信する
リフォームプライスに所属するプランナー田畑がまとめた「二世帯リフォームの専門情報サイト」です。
リフォームの中でも、二世帯住宅に変更する
リフォームは、選択肢も多く悩むことも多いです。
田畑は実家を、二世帯住宅へリフォームした経験から、その大変さや煩雑さを体験しました。
- ・親世帯と子世帯に最適な間取りって?
- ・在宅でもリフォームはできるの?
- ・何から始めればいいの?
- ・将来的な二世帯住宅の活用法はある?
これから二世帯住宅のリフォームを検討される方にとって、参考になれば幸いです。