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2020.4.29

二世帯リフォームで最も人気な完全分離型住宅って?

こんにちは、住宅リフォームのプランナーを20年以上担当している、田畑と申します。

私自身、夫の実家を二世帯リフォームし、義両親と一緒に生活をしている経験から、これから二世帯リフォームを検討している方へ少しでも参考となればと思い、この記事を書いています。

二世帯リフォームの中でも、近年人気がある間取りタイプが完全分離型です。
完全分離型の二世帯住宅は、いつでも手を差し伸べられる距離にありつつプライバシーの確保が容易なことや、ライフスタイルの違いによるトラブルが少ないメリットがあげられます。
一方でほかの間取りタイプに比べ、広い敷地面積が必要なこと、施工費用が比較的高いという注意点もあります。

・完全分離型にするにはどれくらい費用が必要?
・住んでいくうちに出てくるであろう不便や不満を事前に知りたい

今回は上記のような疑問にお答えし、完全分離型二世帯住宅の特徴を把握するお手伝いをします。納得できる二世帯リフォームを実現するポイントを学び、ぜひご自身の住まいづくりの参考にしてください。

1.二世帯リフォームの間取りについて

二世帯住宅の間取りには、大きく分けて以下の3つがあります。

・完全同居型
寝室や個室以外をすべて共有し、一つの住宅として住まう間取りタイプです。
家事や育児の助け合いや、それぞれの安否確認が取りやすいメリットがあるほか、設備コスト・光熱費コストが最も抑えられます。
ただしプライバシーの確保が難しく、生活スタイルが全く異なる世帯同士だとストレスに感じてしまうとこもあるでしょう。

・部分共有型
各世帯のフロアを持ちつつも、キッチンやお風呂などの生活設備を共用するタイプの間取りです。付かず離れずの距離感で、バランスがとれたタイプといえるでしょう。
ただし、こちらも完全同居型と同じく、共有部分の使い方の細かい違いで、後々トラブルになりやすいデメリットがあります。

・完全分離型
玄関を含んだ全てのスペースを完全に分けた間取りです。同じ建物内ではありますが、同居というより隣人のような感覚でストレスが少ない生活ができるでしょう。
デメリットとしては、広い敷地面積が求められることや二世帯分の設備コストが必要なことがあげられます。

リフォーム費用のほか敷地面積や生活リズム、プライバシーを考え、両世帯が納得するベストな間取りを考えていきましょう。

3つの間取りの詳しい説明はこちらの記事をどうぞ!

今回は完全分離型を主題とし、さらに掘り下げて解説していきます。

1.1.二世帯リフォーム 完全分離はこんな人におすすめ!

完全分離型の一番のメリットは、二世帯住宅でも「お互いに干渉しない生活」が送れることでしょう。同じ建物ですが玄関も別々で共用部分が一切なく、基本的に顔を合わせる場所がありません。キッチンやお風呂など生活設備もそれぞれ専用となるため、使うタイミングを意識することなく使用できます。
また、水道光熱費も世帯ごとに把握できるのが特徴です。

完全分離型の二世帯住宅はお互いのプライベートをしっかり守りながらも、一つ屋根の下での生活に変わりはありません。家事や子育ての困りごとには助けを得やすく、手を差し伸べられる距離感で支えあうことができるでしょう。

1.2.二世帯リフォーム 完全分離 費用について

一般的な戸建てを完全分離型の二世帯住宅にリフォームする場合、およそ2,000万円前後が中心価格となっています。また、元となる住宅の間取りや敷地面積によって増築を考える場合、約3,000万円のリフォーム費用が見込まれます。
ほかの二世帯リフォームに比べ割高に感じられますが、完全分離型では二世帯分の生活設備が必要なため、どうしてもコストが上乗せされます。

それでも解体費や廃材処理費が膨大にかかる建て替えの二世帯住宅に比べ、800万~1,700万ほど安く仕上げることが可能です。
もちろんリフォームでも、十分な性能を持つ完全分離型の二世帯住宅を実現できます。なるべく費用を抑えて完全分離型の二世帯住宅を実現したい場合、リフォームも良い選択の一つとなるでしょう。

2.二世帯リフォーム 完全分離の注意点

人気が高い完全分離型ではありますが、もちろん気を付けるべき点もあります。「住む前」のプランニングの段階と、「住んでから」の生活に分けて見ていきましょう。

2.1.二世帯リフォーム 完全分離に住む前の注意点

完全分離型は居住空間を完全に分けるため、自分たちの好みを反映させやすい間取りだといえるでしょう。しかし、分離の仕方によっては暮らしにくくなる場合があり、注意が必要です。

例えば、世帯を一階・二階で分ける「横割り」の間取りを選択した場合、世帯間の活動時間にズレがあると、足音や生活排水の音が気になることがあるでしょう。
また、横並びで世帯を分ける「縦割り」の間取りでは、親世帯側も二階建てとなるため、老後を見据えた時に使いづらさが出てくることが考えられます。

しっかりと両世帯の生活スタイルや、老後の暮らし方も踏まえたプランニングをしていきましょう。

バリアフリーな水廻り

2.2.二世帯リフォーム 完全分離に住んでからの注意点

完全分離型の二世帯住宅は、「お互いの生活に干渉しない」という大きなメリットがあります。しかし同時に、積極的な交流を心がけなければ「隣の他人」になってしまう可能性がある間取りとも言えます。

週に何日か食事を共にする日を決めるなど、顔を合わせる時間を作ると良いでしょう。程よい距離感を保ちつつも「ひとつ屋根の下に住まう家族」という意識を持ち、二世帯住宅の良さを活かした生活スタイルを心がけましょう。

2.3.二世帯リフォーム 完全分離 将来の問題点共有

完全分離の二世帯リフォームを検討する際、最近増えているケースとして「賃貸併用物件」にすることを想定した間取りがあります。賃貸併用物件とは、親が亡くなったり子供が独り立ちした際できる空き部屋を、賃貸住宅として利用するもの。

将来子供が結婚し、再度二世帯住宅として使用することも可能で、長期的にみても自由度が高い使い方ができます。

また家賃収入をローンの支払いにあてることができるため、子世帯自身の老後を考えた時、経済的に安定してローンを返済していける点でも関心が高まっている方法です。

3.二世帯リフォーム完全分離 まとめ

二世帯リフォームの中でも人気が高い「完全分離型」について解説しました。二世帯住宅では両世帯とも仲良く、そして末永く暮らしやすい間取りを実現したいもの。
そのためには、住んでいくうちに出てくるであろう不便さや不満点を事前に洗い出し、両世帯でしっかりとすり合わせておくことが大切です。プライバシーの観点だけでなく、「家族としての距離感」を考えた住まいづくりを意識しましょう。

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リフォームプライスに所属するプランナー田畑がまとめた「二世帯リフォームの専門情報サイト」です。

リフォームの中でも、二世帯住宅に変更する
リフォームは、選択肢も多く悩むことも多いです。

田畑は実家を、二世帯住宅へリフォームした経験から、その大変さや煩雑さを体験しました。

  • ・親世帯と子世帯に最適な間取りって?
  • ・在宅でもリフォームはできるの?
  • ・何から始めればいいの?
  • ・将来的な二世帯住宅の活用法はある?

これから二世帯住宅のリフォームを検討される方にとって、参考になれば幸いです。