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2020.10.23

【実例有り】二世帯リフォームの間取り”3つ”をまず抑える!

こんにちは、住宅リフォームのプランナーを20年以上担当している、田畑と申します。

私自身、夫の実家を二世帯リフォームし、義両親と一緒に生活をしている経験から、これから二世帯リフォームを検討している方へ少しでも参考となればと思い、この記事を書いています。

実際に二世帯リフォームを検討する際、頭を悩ませるのが間取りです。
現在のライフスタイルに合わせた計画はもちろん、将来的に親世帯の部屋が空いた時の使い方など、長期的な観点からも検討する必要があります。

・どのような基準で間取りを決めればいいのか
・間取りの違いによって工事にどのような影響が出るのか
・親世帯の部屋が空いた時をどのように想定すればいいのか

今回は上記のような疑問にお答えし、二世帯リフォームの間取りの種類や、世帯間で話し合うべき項目について解説していきます。納得できる二世帯リフォームを実現するポイントを学び、ぜひご自身の住まいづくりの参考にしてください。

1.二世帯リフォーム 間取りの種類

ライフスタイルも生活リズムも異なる家族が共に暮らす二世帯住宅。
お互い良い関係が保て生活しやすい家にするには、間取りが非常に重要になります。
ここでは二世帯住宅の間取りの種類と、決め方のポイントについてお話します。

1.1.二世帯リフォーム 間取りの種類

二世帯住宅は大きく分けて、3つの間取りから選ぶことになります。

・完全分離型
・部分共有型
・完全同居型

リフォーム費用や光熱費などのコスト面だけでなく、敷地面積や世帯ごとの生活リズム、プライバシーを考えた計画が必要です。

・完全分離型
玄関を含んだ全てのスペースを世帯ごとで完全に分けた間取りです。同じ建物内ではありますが、それぞれの世帯が干渉しあわない「お隣さん感覚」で生活ができます。
仕事などの関係で活動時間に大きなズレがある場合、特に効果的な間取りでしょう。デメリットとしては、広い敷地面積が求められることや二世帯分の設備コストが必要なこと、意識的に交流を取らないと相手の変化に気付けないなどが上げられます。

・部分共有型
各世帯のフロアを持ちつつも、玄関やダイニングキッチン・お風呂など一部を共用するタイプの間取りです。過干渉にならない距離感を保ちつつ人の出入りや変化に気づけたり、設備や光熱費コストが押さえられるメリットがあります。

ただ共有部分の使い方の細かい違いで、のちのちトラブルに繋がるケースも。ルールを共有したり、こだわりが強い部分は分離させておくなど、あらかじめ世帯間の要望をすり合わせておきましょう。

こちらのお客様は玄関のみ共有にして、水廻りは別々にしました。ご友人やご家族を招いてホームパーティーをすることが大好きなお施主様だったため、リビングとウッドデッキをつなげて開放的な空間を作りました。

事例の詳しい説明はこちらから!

・完全同居型
個室以外全てを共用する間取りタイプで、その分各部屋のスペースを十分に取ることができます。常に生活を共にするので、お互いの変化にすぐ気づけたり、家事の分担などで相互の助け合いが容易になります。
ほかにも設備コスト・光熱費コストが最も押さえられるメリットがある完全同居型ですが、同時にプライバシーの確保がもっとも難しい間取りです。特に夫親世帯との同居では、奥様へ十分な配慮が必要になるでしょう。

1.2.二世帯リフォーム 間取りごとの比較表

二世帯リフォームの間取りの種類についてご説明しましたが、それぞれのリフォーム価格や工事開始から完工までの期間はどのくらいかかるのでしょうか?

今回は比較がしやすいように表にしてみました。

【二世帯リフォーム 間取りごとの比較表】

二世帯リフォームの間取りごとにメリットやデメリットがそれぞれありますが、ご家族や予算にあったベストな選択肢を選ぶことが大切です。

在宅しながらのリフォームにするのか、仮住まいをして空き家状態でリフォームをするのかによって工事期間も変わってきますので、いつまでに引っ越しをしたいかを明確に伝えましょう。

1.3.二世帯リフォーム 親世帯と子世帯の部屋の広さ

世帯ごとの所有面積は、親世帯よりも子世帯の方が大きくなるのが一般的です。
それは親世帯に子供部屋が必要ないことや、老後の生活を考えた時、移動距離を最短にできる、負担が少ない間取りが好まれるためです。

例えば、親世帯は1階で生活が完結するバリアフリーな平屋型の間取り、子世帯は子供ごとの部屋や専用リビングを作る2階建て仕様にするなどがあります。

他にも1階に世帯間で交流できる共有リビングを作るなど、家族構成やライフスタイルによって所有面積の考え方は多様になります。玄関や水回りなど、何を分けて何を共有するかで作り方が大きく変わり、プライバシーや生活のしやすさ、リフォームコストに直結してきます。

2.二世帯リフォーム 将来的な問題

現時点ではまだまだ元気な親世帯とはいえ、将来的に老後の生活は必ず訪れます。そのため二世帯リフォームでは、親の高齢化を見越した計画が必要不可欠となります。
ライフプランの視点から将来訪れる生活の変化を見据え、それに対応できる住まいづくりを考えていきましょう。

2.1.二世帯リフォームでバリアフリーにするか

今後高齢になっていく親世帯に対する配慮だけでなく、子世帯が親の介護や介助を行う場合も考えたバリアフリー対策が必要になります。親世帯の生活のしやすさを考えると、階段への手すり設置や部屋間の段差を無くす、寝室の近くにトイレを設計するなどの対策が一般的です。

そのほか、仮に車椅子生活になった場合「介助者が使いやすい設計なのか」も考慮しましょう。車椅子が出入りしやすい玄関や廊下の幅、寝室から玄関までの動線など、介助する子世帯目線も意識しながらプランニングを進めるといいでしょう。

2.2.賃貸併用物件とする

ほかに最近増えているケースとして「賃貸併用物件」にすることを見据えた二世帯リフォームがあります。賃貸併用物件とは、親が亡くなったり子供が独り立ちした際できる空き部屋を、賃貸住宅として利用するもの。
将来子供が結婚した際、再度二世帯住宅として使用することも可能で、長期的にみても自由度が高い使い方ができる建物になります。完全分離型が前提となるので、比較的高い建造コストや広い敷地が必要になりますが、賃貸収入をローンの支払いにあてることが可能です。

子世帯自身の老後を考えた時、経済的に安定してローン返済していける点でも関心が高まっている方法です。

3.まとめ

二世帯リフォームを行う際、頭を悩ませるポイントになりやすい間取りについて解説いたしました。家族構成やライフスタイルの数だけ、答えがあるのが二世帯リフォーム。両世帯ともに良い関係が保て、老後も見据えた生活しやすい間取りをしっかりと話し合いましょう。


親世帯・子世帯お互いの要望をしっかりすり合わせることで、二世帯住宅のメリットを十分に感じられる、自分たちに最適なリフォームが実現できます。

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創業26年、リフォーム専門の
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リフォームプライスに所属するプランナー田畑がまとめた「二世帯リフォームの専門情報サイト」です。

リフォームの中でも、二世帯住宅に変更する
リフォームは、選択肢も多く悩むことも多いです。

田畑は実家を、二世帯住宅へリフォームした経験から、その大変さや煩雑さを体験しました。

  • ・親世帯と子世帯に最適な間取りって?
  • ・在宅でもリフォームはできるの?
  • ・何から始めればいいの?
  • ・将来的な二世帯住宅の活用法はある?

これから二世帯住宅のリフォームを検討される方にとって、参考になれば幸いです。